一年前湯快リゾートでA3をDLした女がエーステに行ってきた

舞台沼の友人にそそのかされてA3をDLして一年。万を持して実現した舞台を見に行ってきました。

2.5次元化が一つのテンプレになった今の時代、「舞台役者育成」という題材的に間違いなく来るだろうと思っていた舞台化。もうはちゃめちゃに楽しみだった。舞台好きだし。ゆうて舞台俳優に転んだのはたった5年前くらいのにわかだし、追い掛けてる最推しは小さな劇団出演がメインだから2.5次元舞台詳しくないけど、とにかくめっちゃたのしかったので感想を書きなぐっておきます。

だってこれ以上ないくらい舞台におあつらえ向きのソシャゲじゃん。楽しみにしない訳ない。たのしかった~~~~!!!

 

一公演で四公演観ている気分になれる

A3は役者のつぼみ達が葛藤と成長を繰り返して花開いていく物語なので素の彼らが理想のお芝居を追いかける稽古パートと、仲間たちと作り上げた集大成の舞台(劇中劇)パートの二つを見る事が出来る。今回は春夏が二部構成で出てくるので実質四公演観てるようなもんである。

・・・・・豪華過ぎない???

 

アプリのストーリーの再現度がすさまじい

要所要所に盛り込まれる聞きなれたアプリのBGM、ここぞというときに出されるピアノ、コミカルなミュージカル調の歌とダンスが疾走感とアクセントをこれでもかとブチ込んでくれる。最高!!!

 

とくに劇中劇パートはこんなに殺陣ガッツリ入れてたんだ!とか、ラストまでにこんな繋ぎがあったのか!とか、内容知ってる筈なのに鳥肌とわくわくがとまらない。生身の人間が演じるとこれだけ繊細で新しい発見がある。

ていうかこれ絶対千秋楽アレンジある奴じゃん超みたい 生で

 

観劇客は監督

キャラ達が要所要所で己のバックグラウンドを朗読劇の様にそっと語るのがぐっときた 限られた時間の中で、それでも詰め込み感を感じさせないチョイスがすごい

照明を落としスポットライトだけに照らされた演出が観客(監督)と彼らとの対話であるとダイレクトに訴え掛けてくれる演出がにくい!

バックにイメージフラワーの投影があるのがまたよい オタクこういうのだいすき!!

(A3はメイン役者はイメージカラーとイメージフラワーをもっている)(余談だが大所帯なので緑が6人いたりピンクが4人いたりする

 

観劇客はMANKAIカンパニーの芝居を見に来たモブでもある

劇中劇の前にただ幕を下ろしてるだけじゃなくてアナウンスまで入ってくる リアルか

「私今MANKAIカンパニーの『ロミオとジュリアス』を見に来たんだ…!」という実感が全身に染みてくる 準備って言うか強制的に天鵞絨町の住民にさせられる

もうこの時点で感極まって体幹が燃えるように熱いし足も痺れてきた 身体が必死に生命維持活動してる でも多分みんな一ミリも動きたくないのにじっとしていられないそわそわ感を味わっていたんじゃないだろうかと勝手に思っています 感動すると身体ってなんか動くよね それだよ 死ぬ気で我慢するけど(観劇中は静かに 立ったり前のめっちゃ駄目ゼッタイ)

 

腹から出した声は客の体に響く

もうこれは舞台全般に言えるんだけど共鳴ってほんとすげえなって思う 人体水で出来てるからめっちゃ音が響く 端的に言うと身体がふるえる 稽古シーンで指導係をしてくれる雄三さん(劇団の古株で素人の団員達に稽古を付けてくれるめっちゃいい人)が「やる気がないなら今直ぐ舞台から降りろ!」というシーンがあるんですけどこっちの体も揺れるくらいの圧が伝わってくる そしてそのあとのシン…と黙ってしまう茅ヶ崎さんの静寂もぞっとする 物語の転機になる直前のシーンの見せ方がぞくぞくしました ここからソロ曲からの説得エチュードまでの流れが~~~~たいhっへんによい~~~~急加速的に、でもけっして雑な急ぎ方とは無縁の『春組の結束』を見せてくれる流れ 生身の演技ってこえ~~~~(n回目)

3時間で二組と言わず3時間でそれぞれの組の葛藤をもっと細かくみせてくれ~~~~(無茶ぶり)

 

 

誰が推しでも目を引く「主人公」の強さ

だいたいいつも推しの定点カメラになる癖に「目が足りない」は常套句ですがそんな中でも引きつけられるのはやっぱり佐久間咲也くん(演:横田さん)なんですよね…

皆木先生(脚本をかいてくれた)や一成(HPをリニューアルしてテレビ局に紹介してくれた)幸くん(衣装を作ってくれた)のように、いなかったら千秋楽満員は物理的に無理だっただろうメンバーは何人もいるんですけどもそもそも咲也くんがこの潰れかけの劇団に飛び込んで来てくれるある意味向こう見ずな決断力を持っていて、何を差し置いても芝居が好きだという少年じゃなければ、いまごろ劇場はショベルカーでスクラップにされてたかもしれないんですね

そんな全ての始まりである主人公は圧倒的に強い アプリの声とは違うのに彼が喋ると耳が反応する これが訴求力か・・・・

 

歌って踊る推し

そういえば2.5次元歌って踊るんだった

最近の声優さんや舞台俳優さんは求められるタスクのハードルの天井がないな・・・・演技ができたらいいのではないのか・・・・

とか思ってたけどダンスキレッキレだし音程バッチリ えっ歌うまっ(語彙力の死)特に茅ヶ崎至の人めっちゃうまい(後から調べたらCDが出ていた 才能の塊か)

合間合間に絡むファンサービスも欠かさないし段々何を観に来たのか分からなくなってきた

実は各2人ずついたりしない???

 

殺陣めっちゃかっこいい

殺陣だけ2時間でも5時間で延々見ていたいオタクなのでテンションがぶちあがった 

思ってた5倍は殺陣があるぞ・・・・・・!!!!

出来るのに出来ない演技をするって至難の業なんじゃないかと思うんですが小道具の持ち方や足運びなどが一回やるたびに徐々に直っていくのが見える…真澄が咲也に稽古付けてあげてる…(号泣)

 

劇中劇の衣装の仕立てが良くてビビる

初演なのにめっちゃ豪華じゃない?????

全然ぺらぺらしてない 装飾品も安っぽくない すごい 気合いを感じました お金の掛けどころが素晴らしい

 

ユーザーにダイレクトアタックの「公演曲挿入」

A3には各公演ごとにテーマソングが付随しています(これのせいで私はA3の子たちを舞台役者じゃなくてアイドルだと勘違いしていた

いままでどの曲も舞台用のオリジナルだったのに最後の最後にすーーーーっと何の前触れもなくテーマソングをダンスつきでいれてきました 天才か?

ダンスは春組は少し所作を優雅に、夏組はキレのあるゴリゴリ系で回してたのが細かい 組のカラーがよく出ている 夏は跳ねるし飛ぶし回るし個人的にめっちゃ楽しかった流石一番若いだけある これが若さか・・・・

特に幸くんはオープニング流し気味だったのに劇中劇のころになったらダンスがキレッキレで表現細か過ぎて最高でした そういうとこある~~~!!!ツンドラ~~~~~(デレは年に2.3回しかない)

 

 

チケット完売してて良かった東京まで行く所でした(月末行くのに)(ブルフェス)

ありがとうエーステ 残りの京都も東京凱旋もお怪我なきよう全力で花開いてください 円盤待ってます

余談ですが最推しの主演イベントが来てしまったのでうっかり東京に行かなくても財布の運命はきまってしまったのでした みんな課金は家賃までにしようね!約束だぞ!